ごまあぶらのネタ礼讃

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
背番号3に捧ぐ
南蛮内陸部、白井さん宅。
ここにはつるつる頭のちっこい雑種の犬がいる。
前の家ではどうも言うことをきかなかったらしく、タダ同然で白井さんちにもらわれてきた。お世辞にもお利巧とは言えないが、丈夫でめったに病気もしないし、ゴハンも残飯でOK。手間も金もかからないので白井家で市民権を得ることとなる。
甲高い無駄吠えと突進癖はいささか気になったが、普段は家族にも来客にもあいそよく尻尾をふりふりし、その人なつっこさで支持者を増やしてはヨシヨシしてもらい、犬も家族も幸せであった。

だが幸せは移ろいやすし。

白井さんちは金に糸目をつけず高価な犬を買いあさるようになる。毛並みの立派なポルトガル産、エレガントなフランス産、チャンピオンになったブラジル産、CM出演で知名度抜群の英国産。もちろんゴハンは高級缶詰だ。

白井さんは「このコたちはブランド犬だから高級缶詰、お前は今までどおりボカディージョの端とパエリアの余り。」と説明するが雑種の犬にはもちろん通じない。「缶詰食わせろ~!缶詰、缶詰、缶詰~!」と騒ぎ、さらには「缶詰食べさせてくれるウチに行く!」と家出未遂。もはや尻尾を振ってすりよることもなくなった雑種の犬。なでてくれる人はとうにいなくなっていた。

それから幾星霜。
気が付けば華やかなブランド犬たちは皆いなくなっていた。高級缶詰を常備することもなくなった。やっと心の迷路から戻ってきた雑種の犬、彼より古株の黒毛と金毛と共に残飯を食べ尻尾を振る。

しかし時すでに遅し。
前は楽々飛び越えた柵にけつまづく。舐めときゃ治ってた傷が化膿する。
犬生の岐路に立った雑種の犬、今日の黄昏はいつになく長い・・・・・
Comment
≪この記事へのコメント≫
せつねえ・・・

しかし名文。夏目漱石かと。
2007/03/13(火) 22:36:20 | URL | jumpin #-[ 編集]
でも本人読んだらむっとしそうですよね~。
「んな辛気臭い文章捧げんな、ヴォケェ!」とか言われそう。
落としまくってますが、これでも白組で一番のごひいきです。
いなくなるのヤなんですよ(泣)
2007/03/14(水) 09:11:57 | URL | ごま #LGxQMfeo[ 編集]
>これでも白組で一番のごひいきです。

わかります。すごく伝わって来ます。

本人は絶対むっとすると思います(笑)
この繊細な気持ちを深く解するような方ではありませぬ。
しかしそこがよいのですが。
2007/03/14(水) 20:39:30 | URL | jumpin #-[ 編集]
そうそう、良くも悪くも単純で大味。
ミラノに旅立った99㎏とは違うタイプのおバカ。
しかしそこがよいのですよ、ほんと・・・
マドリに長年君臨した名物男、
第二の人生も楽しくすごせますように。

2007/03/15(木) 09:39:56 | URL | ごま #LGxQMfeo[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。